レディオヘッド考察
僕はニルバーナ、レディオヘッドが好きという完全に中二病パータンの人間です。
友人やバンド関連の仲間とどんな音楽が好きかという話になったとき「レディオヘッド好き」というのは結構恥ずかしかったりします。
ニルバーナはいいのですがレディオヘッドはなぜか恥ずかしい。
レディオヘッドが好きって言ってる人ってレディオヘッドしか知らないないんない?って感じがするんですよね。
「レディオヘッド好き」って言ってればカッコイイと思ってるのかもしれないけど、そんなことないからね。って思われそうでね。
でもほんとに好きならいいじゃないかと開き直ることにした今日この頃でございます。
僕がバンドやってた時代に一番影響を与えてくれたバンドだし、一番聴いたしね。
僕が思うレディオヘッドの魅力
思いついたことをツラツラ書いてきます。
あくまで個人の見解です。
それでは行きます。
知的であり、世界観があり、ロックである
レディオヘッドはよくある雰囲気物音楽とは違いますね。これは断言できます。
特に「OKコンピューター」以降ですが、パブロハニー時代からその片鱗はしっかりあったと僕は思います。
イギリスのバンドであるためかビートルズをしっかり継承していますね、現代版ビートルズというと大げさかもしれないですけど。
確かに小難しい理論で出来ている楽曲は沢山あるけど、メロディーは基本的にキャッチーです。鼻歌歌えるレベルです。
特にヘイルテトゥーザシーフの「A Wolf At The Door」はたまらない。
ビートルズの「because」のオマージュです。
絶望的なヴァース(Aメロ)から一気に解放された世界一美しいコーラス(サビ)
シンプルでミニマルな構成でありながら複雑名コード進行、転調で世界観を演出しています。
アルバムの最後の楽曲としておみごとです。
時期やアルバムによって使用楽器、サウンドが大きく変化しますが、OKコンピュータ以降は共通して「絶望」を表現しているように感じます。
ちがうかな…
簡単にいうと「暗くて切ない」んです。
特に「切ない」が僕の中で重要。
ソングライティングの完成度の高さ
上記の内容に共通する所もありますが、レディオヘッドの楽曲(特にKidA以降)は使用楽器やアレンジがピックアップされると思います。
しかし、実は弾き語りレベルでしっかり作曲されています。
もちろん例外もありますけどね。いや、例外だらけかwww
とりあえず「Morning Bell/Amnesiac」なんか聴いてみると分かりやすいんじゃないかな?
弾き語りではないけど、コード進行とメロディーだけでしっかり世界観が表現できてると思う。
使用コードは
Am C#m G D
と、転調して
Em G#m D A
のセクションしかないですからね。(細かい小節の運びは割愛。上記のコード鳴らせば解るでしょ。)
メロディーも単純ちゃ単純ですけどよく出来てると思います。
コリン・グリーンウッドの存在
レディオヘッドってベースにスポットが当たることがあまりないと思うんですよね。
トムヨークとジョニーが制作の中心ですからね。
でも、実はコリンのバンドでのポジションが非常に素晴らしい。
上手いとか下手とかそういうんじゃなくて、バンドに必要なプレイをしっかり理解しているって感じかな。玄人好みというかね。
僕の大好きなベーシストの一人です。
僕自身ベースを弾いていたこともあるためベーシストを見る目は確かだと思っています。思っているだけで誰かに認められているわけではないですよ。あくまで個人の見解ですから。偉そうでごめんなさい。偉くないです。
ほんとに僕的にですけど、コリンってKidAで急成長していると思う。
OKコンピューターからフェンダーのプレシジョンベースを使いだして、大人らいしいサウンドになったのがでかい。と思う。
the bendsまではミュージックマンのスターリンっていう最高にダサいベースを使っていましたからね。ほんとにこのベースはダサい。
もちろんbendsのアルバムとしての完成度は素晴らしいし、レディオヘッドの中で一枚選べと言われればベンズと答えてしまう可能性が高いくらい大好きなアルバムです。
しかしこのときのコリンが、楽曲面において絶対必要かと聞かれればそうではないと思う。どこにでもいるベーシストの一人というレベルだと僕は感じてしまう。
「そもそもコリンがいなきゃジョニーはレディオヘッドに入っていない」というのは置いておいてね。
そんなコリンがKidA以降はレディオヘッドの音楽になくてはならない存在に成長しています。楽曲へのアプローチ、技術共に全然違います。
映像見るとよくわかります。
と思ってyoutubeで映像探したけど、ベンズ時代の映像はコリンのアップが全然なかったwww
ほんとにピックアップするところがなかったんでしょうね…
でもこれはどうでしょう!
インレインボウズ時代の「From the Basement」
スタジオライブだから凄く分かりやすい。
うーんかっこいい。
右手、左手、ベースの高さ、ノリ方、あと表情。
自分の身体にあったベースの位置(ストラップの長さ)で弾いているためフォームがしっかりしています。
21:45あたりの「Myxomatosis」でのハイポジションでの左手のフォームが実に気持ちいい。右手もしっかりグルーブを捉えてるようなピッキングをしている。
やっぱフォームって大切で、フォームだけで上手そうにも見えるし、下手にも見えちゃう。
ベースが下手だとバンド自体が安っぽく見えちゃうんだよね。ベースだけよけりゃいいって問題でもないけど。
もちろんフレーズも素晴らしい。トムがこう弾いてほしいっていうのとバンドでのポジションをしっかり理解してるよね。押し引きのバランスが気持ちいい。
職人的というかね。ベーシストに理解されるベーシスト。
たぶんレディオヘッドはコリンがいないと演奏崩壊しそう。フロント3人が下手。ジョニーは走り過ぎ。
あとトムってプレベの音大好きだよね。ソロでもAtoms four peaceでもプレベだし。
コリンの影響か、そもそもプレベの音が好きでコリンに使わせたのかは知らないけど。でもフリーにはリクエストして使わせてると思う。
はっ、プレベについて書き出すと長くなるからやめよう。
ほんとうにこの手のバンドっていいベーシストが全然いないと思う。
その中でコリングリーンウッドは数少ないカッコいいベーシストの一人だとマジで思う。
ナイジェル・ゴドリッチの存在
エンジニア兼プロデューサーですね。
ぶっちゃけナイジェルゴドリッチについて詳しいわけではないが、彼と組んでからレディオヘッドは一皮むけましたね。
okコンピューターからだったかな。
ナイジェルはなかなかめんどくさい人間なようで、プロデュースするバンドに対してもの凄く口うるさいらしい。
ポールマッカートニーがソロのプロデュースを依頼した際、
「初めて会って話した時、僕のデモを批判することしか出来ないこのガキを、今すぐスタジオから叩き出してやろうかと思った」
とコメントしているらしいww
生きるレジェンドポール様相手になかなかの根性。
(wiki情報)
でもそんなキャラがレディオヘッドと合ったんでしょうね。
okコンピューター、KidAはもちろんだけど
僕がぶったまげたのはIn Rainbowsかな。
今までの音とは全然違ったんだよね。
曲というより音ね、ミックスでの音づくり。
最初はなんてこざっぱりした音なんだろうって思って物足りなかったよね。
でもヘッドホンで聴くと凄い凄い。
かなり細かい音づくりしてるんだろうけど、ぱっと聞いた感じ取った音そのままなんじゃないかってくらい、生々しいドラムとギターでさ。
好きな人にとっては何を今更って思うけど、Weird Fishes/Arpeggiはほんと凄いと思った。
水中に身体が沈んでいくような感覚になりましたよ、僕は。
当時レディオヘッドに影響を受けている系のインディーバンドはこぞってこの曲をパクってましたからね。
失礼、リスペクトをしていましたね。僕がやっていたバンドでもね。
フィル・セルウェイが潔くスキンヘッドになったこと
これ以外と重要です。
初期のフィルは今のようなスキンではなく、ただおでこが後退しちゃってるハゲだったからね。
いやーこれはほんとださいww
どうみてもスター性ゼロですわ。
でも気づいた時には、あきらめたのかしっかりスキンヘッドになっていて見直しましたね。
バンドは別にイケメンじゃなくていいけど雰囲気がないとダメだからね。
とまあ上げればきりがないのですが、次は
レディオヘッドのちょっと残念なところ
僕が思うレディオヘッドの残念ポインツを上げてきます。
好きだからこそ思う残念ポインツ。
いきます。
ジョニー・グリーンウッドが下手!
これは、実際にバンド経験があってレディオヘッドが好きな人は絶対思ってるはず。
レディオヘッドの音楽の中核を担っているジョニーだけどギターやピアノはほんと下手。
すんごい速弾きができるとか出来ないとかテクニック的な話じゃないよ、もちろん。
よくヘタウマって言葉があるけど、ジョニーはここに入るか入らないかぎりぎりのラインにいると思う。
そもそもヘタウマって、ヘタウマで成り立つバンドでしか成立しない言葉だと思うんだよね。
レディオヘッドってクリエイティブなバンドじゃないですか。一音一音に意味と重みがある楽曲だと思うんですよ。
でもジョニーのギターは粗いし、走る!ライブだと特に!
何回かライブを見に行ったけどジョニーのプレイがかなり気になる。
別にバンドのアラ探しなんかしてないですよ。
それでも気になる。
特に印象に残ってるのは、マイアイアンラングのコーラスまえの「ジャッジャッジャッジャ ジャガジャー ジャガジャー」っていう印象的な決めの所…
それはもうはしるはしる。高校生バンドかってレベルにね。
インレインボウズのときのライブだったけど、バンドとしてのキャリアはかなり熟成しているはずなのにそりゃないでしょっていうね。
もちろんジョニーのギタープレイはかっこいいよ。パラノイドアンドロイドのギターソロはもう神の領域だと思いますよ。そもそも僕は信者ばりにレディオヘッド贔屓ですから。
でもそんな僕でさえ突っ込まずにはいられないほどジョニーのプレイは粗い!
フィンガーピッキングもぬるい!
上記で上げたWeird Fishes/Arpeggiもジョニーのアルペジオミスピッキング大杉蓮!
カーマポリスのピアノもなんかタッチがおかしいww
フォームもが気持ち悪いww
ピアノに関しては明らかにトムヨークの方が上手いと言うかちゃんと弾けるよね。
まったく息が合ってないよ…
ジョニー自分の世界に入り込み過ぎて見る人が見たらかなりイタいプレーヤーだよ…
オルタナティブ界への影響力はほんと凄いと思うんだけど、もうちょっと基礎技術があると、より説得力が上がると思う。
雰囲気ものバンドで下手だとマジでイタいやつに見える。
でも僕はジョニー大好きだよ。ギター弾いてる姿はかっこいいよ。
トムヨークの歌が適当すぎる
上に書いたジョニーと通ずる所が多々ありますが、トムヨークもライブでのピッチが悪い…
別に超絶上手くなくていいからさ、もうちょっとしっかり歌ってくれよってところが多々ありますよね…
僕が大好きな曲A Wolf At The Doorもライブだとひどいひどい、ドイヒーです。
ほんとにこれは酷い…
音源は最高に素敵なのにライブでこれかよって感じです。
よくわからないダンスはなんかカッコイイ気がする。
でも歌は最初から最後までピッチがバラバラで気持悪い。
せっかくの名曲だからもうちょっと大事に歌ってもらいと僕は、思います。
でも僕はトムヨーク大好きですよ。何方かと言えば信者よりです。
はい次
エド・オブライエンがダサい
これはもうネタだよね。
今現在はコーラスや、アンビエントなサウンドなどでバンドに必要不可決な存在になっているけど、初期はほんとダサい!
そもそもバンド自体ギター3人もいるのか?と思うほどエドの存在意義が不明。
ベンズ時代のライブ「live at the astoria」を是非見てほしい。
記念すべきデビューアルバム「パブロハニー」の1曲目。このライブでも1曲目。
終始ダサい。
ポインポイントにイラッとくる動き多数ww
とくに、1:13くらいに出てくるやつ。
昔この動きをマネして遊んだもんです。
wikiったところトムとコリンが「モリッシーみたいでみたいでルックスがいい」というのが理由でバンドに誘いギターを弾かせたらしい。
ということはバンドに入る際ギターは弾けなかったということだね。
最後に
この記事を書いている間に気づいたら新譜出しててびっくり。
「A Moon Shaped Pool」
なかなか良いよ。
今更レディオヘッドかよって思ってる人もいるかもしれないけど、今でもレディオヘッドだよ。
まだ進化してるよ。
僕が今でもバンドやってたらパクりたい曲沢山あるよ。