カートコベイン

 

音楽に興味があれば知らない人は多分いないでしょう。

NIRVANA(ニルバーナ)のボーカルギターです。

コバーンではなく「コベイン」と発音した方が正しいらしい。

 

僕が中学生のとき音楽を聞き出した頃に友人の女の子に勧められたのがきっかけで聞くようになりました。

ちなみに最初に聞いたアルバムはもちろん「ネヴァーマインド」です。

それまでビジュアル系とかメタルばっかり聞いていた僕には、メロディーはなんかポップでギターをかき鳴らしているだけのニルバーナのサウンド(当時はそう感じた)にあまりピンときませんでした。

当時は作り込まれた音楽が好きだったんですよね。

 

それでもせっかく女子に勧められたもんだから何となくき聞き続けてると、最後の曲「Something in the way(サムシングインザウェイ)」が他の曲に比べ妙に暗くて、なんかカッコいいなと。

しかもそのまま流しっぱなしにしてると、ボーナストラックの「Endless nameless(エンドレスネームレス)」って曲が

ドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥンドゥン〜

って始まって…

 

その後今まで聞いたこと無かったギターのノイズが入ってきて、

曲の第一声の「silence」で一気にやられちゃいましたよ。(まったくサイレンスじゃない)

 

「何だこの曲は! 何だこのバンドは!」

そのご「インユーテロ」を聞いてどっぷりハマることになったの言うまでもありません。

 

カートコバーンはただのパンク野郎じゃない

ニルバーナの音楽はグランジというジャンルにカテゴリーされていますが、簡単に言えばパンクですよね。

本人達もパンクロックって言ってましたし。

 

カート自身ドラックやら精神の病やら自殺やら、音楽的にも破壊的で、パンク野郎なエピソードがたくさんあるが、シドヴィシャスとの決定的な違いが「音楽的な要素がとてつもなくある」ってことです。

シドヴィシャスはいっさい楽器が弾けなくて、ただ顔がいいだけの奴なんですよ。(好きな方ごめんなさい。)

 

カートもギターが特別うまい訳じゃない、歌が特別上手い訳じゃない。

でも彼にしか出せない魅力がたくさんあるんですね。

ニルバーナのサウンドってギターの音とかカートの声とかが語られることが多いと思うんですけど、僕的には音階(スケール)なんですよね。

音楽ってある程度理論で作る人って多いと思うんですけど、カートの曲はそれを完全にぶっ壊してくれますよね、はい。

一曲全部メジャーコードでやっちゃうってのが特に衝撃的ですね、僕にとっては。

カートがよくやるのは4つのメジャーコードで曲を作るのが多い気がしますね。(全ての曲を調べた訳じゃないのでぜったいではないです。)

代表的なところで言えばネヴァーマインドの4曲目「Breed」ですね。

コーラス(サビ)部分のコードって

D→A→C→B

なんですよ。

これってかなり奇妙ですよ。普通に考えると。

 

カートは普通じゃないからこういうことやるんでしょうけど。

しかもメロディーがしっかり乗ってるんですよ。違和感無く。

これを天才と言うんでしょうね。

 

breed以外にもこういうのたくさんありますからね。

 

ギターも以外と上手い。

ただかき鳴らしてノイズ出してるだけじゃないんですよ。

「Come as you are」を弾きながら歌うのって至難の業です。やってみると脳みそおかしくなりそうです。

「Lounge Act」のサビ前のディストーションのノイズをフィルインのように使うとかなかなかのセンスの持ち主だと思います。ライブではやってないっぽいので音源のみエンジニアが入れたのかもしれませんが…

 

スモールクローン(エレクトロハーモニクスから販売されているコーラスのエフェクター)もニルバーナの独特なギターサウンドを作っていると思います。

先ほど話にでた、「Endless nameless」の「ニャーーーーーーーーーー」って音はカートの代名詞じゃないですか?

 

なんかこの動画はチューニングが怪しい気が…

クリスのベースが下手なのもまたよい!

上手いベーシストはバンド自体の技術を求める傾向がありますからね、カートととは合わないでしょうね。

 

もちろん歌もカッコいい

僕はカートの歌い方が大好きです。

日本人には決して出来ない声の出し方ですよ。出来る人もいるかもしれませんが。

 

これもカートの18番だと思うんですけど、「Sliver」や「Lounge Act」とかでやってる、2,3コーラスめでオクターブ上げて歌うっていうとんでもない手法です。

これはまさにオンリーワンじゃないですかね?

 

 

 

どんな発想からオクターブ上げて歌おうなんてなるんでしょうか…

 

あとは見た目

もちろん見てくれもかっこいいですよね。

僕は三十路過ぎにもかかわらず、カートのまねして小汚いジーパン履いて、汚ねーTシャツきて、だるだるのトレーナーきて、ジャックパーセル履いてる完全な中二病野郎でございます。

 

金髪にはしてないですが…

 

カートって多分自分の見た目ってどうでも良かったんじゃないですかね?

カッコつけてないのがカッコいいの典型的パターンじゃないですか?

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この意味分かんないヒョウ柄のコート?

こんなん着れるの他にいないですよ。

 

そんなこんなで僕はカートコバーンが大好きです。